婚活のススメ

Profile

・仲人香房代表仲人
・富山県結婚相談業協会会長
・JADP認定夫婦カウンセラー
・JADP認定上級心理カウンセラー
・富山県中小企業家同友会会員
・戸出地区活性化プロジェクト「戸出に“よっといで”」メンバー

片岡 ゆうこ

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2016.05

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お白洲にて

夢のお話、つづきです

 

大岡様(以下敬称略) 「そのほう、富山の薬売りのおゆうとやらに相違ないか」

 

(うなずく私)

 

大岡「そのほう、売薬の名に隠れて江戸の女子(おなご)を売っておるとはまことか。薬売りの姿を借りて女衒の商いで私腹を肥やすとは不届き千万。それとも、藩の言いつけで女衒の売り上げを密かに藩に上納しておるのであれば富山藩は取り潰さねばならぬ」

 

「け、決して、そんな大それたことは…」

 

大岡「いずれにしても、江戸市中の女子を言葉巧みに誘い込んで売ったとなれば、おおよそおぬしの打ち首は免れまい」

 

(ひ、ひえーッ)ぶるぶる

 

番屋で拷問にあい、心身共に力尽きている私は、わけもわからぬまま死をも覚悟 (びー)

 

 

大岡 「安心せい。そのようなことがあったとすれば、の話じゃ」

 

え?

 

大岡「そのほうら、ここへ!」

 

そこへぞろぞろと現れたのは私の懸場のお得意さんたち。その中には消えたとされたお花も

 

夢の話の前書きにも記しましたように、当時の江戸は男女の比率が3:1

そして、今より離婚率が高かったのだとか

 

 

実は、何を隠そう、お花は里帰りではなくて嫁入り先から離縁されて出戻っていたのであります。

嫁ぎ先から三行半をつきつけられた姉がいると世間に知れれば兄弟の縁談にも障りがあると思った家族は、仲人の腕利きと評判のある私に相談。

それを受け、私はお花の出戻りの噂が立たぬうちにひっそりと遠くの村へ嫁がせたというのが、ことの真相だったのです。

もちろん、再婚の嫁ぎ先は私の懸場。お花のことを大事に可愛がってもらえる、間違いのないお家です。

というわけで、周囲には離婚も再婚も気づかれることなくお花の婚活は無事成功したわけではありますが、そんな事情を知らぬ徒歩医者が勘違いしたのは無理のないこと

 

圧倒的に男性の人数が多かった時代、女性は売り手市場。

独身男性はバツイチ女性を貰うことにそれほど抵抗もなく、ましてやいくつも峠を越えた嫁入りでは初婚も再婚も大した噂にもなりません。

とはいうものの、出戻りの小姑が居座る家に嫁を貰うのは一苦労。早く次の嫁ぎ先をと思うのは家族の本音。

このような再婚のお世話も、全国津々浦々に懸場を持つ薬売りならではの引き受けごとでもあったのです。

 

「おゆうさん、あんときは本当に世話になりました。今の家では亭主も姑も村の人らも優しくて、ありがたい毎日を送っております」とお花

「わしが出戻りのお花を恥じて、医者様にいい加減な答えをしたのが悪かったのでございます」とお花の父親

他にも私がお世話をした人達が…赤子を背負った女房や、いくつも峠を越えて嫁ぎ先から駆けつけてくれた者も、お白洲狭しとぞろぞろ集まってきてくれました。

 

大岡「ことは明白じゃ。おゆうが嫁の売り買いやましてや女衒などではないことはこの者たちが何よりの証拠」

 

と、ここで見事な大岡裁き晴れて無罪放免!となると思いきや……

 

 

大岡「ところで、おゆう、仲人の報酬は持参金の1割が相場と聞いておるが、その金はどうした。己の懐に入れたか。それとも藩に流しておったのか!さ、申してみよ」

 

せっかく和らいだと思った場の空気が一変

 

 (しーーーーん)

 

 

「おそれながら…

 

 

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長くなっちゃいました次回こそ完結…

 

 

 

竹駕籠に乗って

30代会員T君から出雲大社の縁結びのお守りをいただきました。

 

T君のおみやげ

 

今年こそは!と、お一人でパワースポット巡りをして来られたそうです

他の会員さんにもご利益があるように…と、頭が下がります

高岡サロン、ご利益パワー充満しております

 

ところで、T君のご家族も売薬さん。現在も柳行李や懸場帳を持って全国を回っていらっしゃるのだとか。残念ながら、今はちょうど出張中だそうで、写メはいつかまた…ホンモノ見せていただくの楽しみです

 

 

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さて、前回のつづき

 

薬売りの私をとんでもない女衒(ぜげん:身売りの仲介人)と勘違いした徒歩医者は、一目散に番屋へ駆け込み

詰めていた岡っ引きに「かくかく云々…」疑惑の次第をつぶさに報告すると

 

「それはまことか!売薬が嫁を斡旋?江戸の女子(おなご)が売薬と共に消えたと…?」

 

「売薬の商売手形で女衒の真似事とは…聞き捨てならぬ!

 

事態はどんどん深刻な状況へと発展していく様子

 

そして、その様子を番屋の端からそっと窺う一人の男が!

偶然にも私の売薬仲間が番屋に徒歩医者が駆け込むのを目撃したのでした

「こりゃあ、えらいことになったわい」

緊迫した様子を目にした男は、行李を包んだ風呂敷をきつく結び直し、大慌てで一路富山へと…

 

 

場面は富山

慌てて戻った薬売仲間の男は私に事情を説明。

驚く私に

 

「おゆうさん、悪い事は言わぬ!今すぐ売薬手形を藩にお返しして身を隠したほうがいい。江戸の町ではお前さんが女子の売買をしているという噂がたっておるようじゃ。売薬が女衒となっては富山の売薬の名に傷がつく。藩主様にも面目が立たぬ」

 

「そ、そんな。私は嫁のお世話をしただけ、決して女衒など…」

と問答していると、

 

駕籠が一台、急停車。中からはいかめしい姿のお役人が

「そのほう、薬売りの女か」

「は、はい」

「売薬の手形で悪事を働いておる容疑じゃ。この女をひっとらえい!」と、

縄でくくられた私は囚人用の竹駕籠の中へ…

 

 

「お役人さまー!何かの間違いです、おゆうはただの薬売りですちゃー」

 

 

薬売りの声が辺りにむなしく響き渡る中、私は外から丸見えの竹駕籠に繋がれ、無様な姿で一路江戸へと…

 

(びー

 

 

場面は変わって、またしても江戸の町

 

番屋の厳しい取り調べから南町奉行所のお白洲へ

 

そこに現れたのは 

じゃんじゃじゃじゃーーーん

江戸の町にその名も轟く名奉行

 

大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ:お馴染みの大岡越前です、はい

 

(時代はちょいとばかしズレておりますが、なにせ夢のお話ですので時代考証はお手柔らかに

 

さて、どのような大岡裁きが下されることやら…

 

 

次回で完結です

 

 

 

徒歩医者の勘違い

ご家族が元売薬さんだったという射水市の男性会員さんから

ブログの挿絵がわりに…と、配置薬のお写真が届きました

 

配置薬あれこれ

 

北海道〜東北〜中国地方まで廻っておられ、ものすごい記憶力で懸場のお宅の情報を頭に叩き込んでおられたそうです本当だったんだ〜 (Y君情報ありがとう!)

 配置薬 おまけ

 

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さて、前回のつづきです

 

徒歩医者は今しがた息を引き取ったお梅ばあさんのご近所さんへ聞き込みに

すると案の定ばあさんの家の者が言っていた通り、清兵衛や弥吉の家には年の頃もちょうど似合いの嫁の姿が

どちらの姑も口を揃え

 

「売薬さんのおかげで、有難いことで」

 

「むむ…そりゃあ、よかったわい」

 

自分のお得意先(診療先)を奪われる!と焦った徒歩医者は、この際、辺り一片の家を様子伺いすることに

(こうなったら売薬よりも先に病人と年頃の子がいる家を探さねば…

 

先ずは、しばらくぶりに腰痛持ちの権助の家に

 

「権助さん、最近どうだね?腰の具合は」

「へえ、おかげさまで売薬さんの膏薬がよう効きまして。その上売薬さんが連れて来てくれた嫁が毎日腰をさすってくれるもんですから、本当にありがたいこって」

 

(ここにも売薬が!どおりで最近音沙汰がないわけじゃ。仕方がない、世間話でもして帰るか)

「ふん、そりゃあよかった。…ところで嫁に出したお花さんが里帰りしとると聞いたが、ひょっとしておめでたかい?」

「いや、まあ…その…」

 

(せめてお花の様子でも見て産婆の手配でもしてやるか)

「ちょいと顔を見ていこうかね」

「それが、ここには…」

 

(がっかり…)

「そうか、もう戻ったんかね?仲良うやっておるのじゃのう」

「いや、その…」

 

「……」

「……」

 

気まずい雰囲気

 

「それじゃあ、またな。具合が悪うなったらいつでも来なされよ」

 

 

動揺した権助の表情に「何かある!」と確信した徒歩医者は、またまた権助のご近所に聞き込み開始

 

結果、

どうやらお花が里帰りして数日後に富山の売薬が来て、その頃から誰もお花の姿を見ていない

権助はご近所さんにもお花のことは口を濁しているらしい、そして同じようなことが他の家でも起こっているということが判明

 

「やはり、あの売薬女め!女子(おなご)と見たら里帰りした嫁までをもかどわかし、商いの品に連れまわすとは!それとも金をチラつかせ、権助から高値で買い取ったか?はたまた嫁の礼金の代わりにお花をかっさらったか…」

 

「いずれにしても、売薬の手形で嫁の売買とは!こうしちゃおれん、なんとかせねば」

 

すっかり、売薬の私を嫁の斡旋かはたまた女衒(ぜげん:身売りの仲介業)では?と勘違いした徒歩医者が次に向かう先は…つづく

 

紙風船 現代版

 

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これは、あくまで夢のお話です。夢をちょいとばかし膨らませた物語

 

おかげさまで、お問合せをたくさんいただいております。

面談ではブログの話題で盛り上がることも

 

ちゃんと‘オチ’はありますので、もう少し夢の話にお付き合いくださいね!

 

ご入会のお問い合わせはこちらまで(要予約)

http://www.nakodokobo.jp/mail/form.html

 

 

 

 

売薬仲人と仲人医者

前回のつづきです

 
江戸時代、なぜかおそろしいほど健脚の私は、柳行李(やなぎごうり)を背負ってすたすたと
懸場から懸場へと、幾多の峠を越え、川を渡り、江戸の町へ向かいます
 
 
当時のお江戸の婚活事情は、男性7割女性3割と圧倒的に女性の売り手市場
「恋愛」と「結婚」は全くの別物で、恋愛は自由ですが結婚は家と家との結びつき。
そして意外なことに現在よりも離婚率が高かったのだとか
 
 
半年に一度赴くお得意先と馴染みになると、いつしかお家の年頃の娘さんや跡継ぎの嫁探しも頼まれるように
何しろ売薬の命「懸場帳」には、お家の情報が全て記されております
年齢や家族構成、身の丈、健康状態、趣味嗜好や気性まで。
 
個人情報満載の「懸場帳」は、お見合いには欠かせない「釣書」(身上書)でもあったのです
その上、ご近所さんから噂話も耳にしますから(身辺調査)
ご当人さんの素性を知るには、その辺の岡っ引きより詳しいことこの上なし。
  
情報通の薬売りは、峠を越えた村からでも跡継ぎさんにぴったりのお嫁さんをご紹介
  
その仲人ぶりがどんどん評判となり、懸場を訪問する度に年頃の子を持つ親たちが家の前で行列を作って待つように
あれよあれよと、薬売りの私が仲人の売れっ子になるという始末
もちろん、それに伴い懸場も広がり薬の売上高はうなぎのぼり

 
いつしか江戸の町には‘越中の薬はよく効く’というありがたい噂が広まり、やがて「医者いらず」とまで言わしめるほどに
 
そんなある日
私の懸場のあるお宅のお梅ばあさんが突然の病に倒れ、かかりつけの町医者に診に来てもらうことに
  
「あれだけちょくちょく診ておったお梅さんがここんとこめっきり音沙汰がないものだから案じておったのだよ」
 
「それが、富山の売薬さんの薬がばあさまの病に合ったようで、すっかり元気にしておりました」
 
「ほう売薬が?」
 
「富山の売薬さんのおかげでせがれの又造に嫁取りも出来まして、ばあさまもほっとしてお迎えがきたのでしょうかねー」
 
「売薬が嫁を?」
 
「はい、わしらの足ではとうてい行けないような峠を3つも越えた村から売薬さんが連れてきたんですよ」
 
「売薬がそんなことを?」
 
「うちだけではないですよ。ここらご近所の清兵衛さんとこや弥吉さんとこにも売薬さんが嫁を連れてきてくれて、いやはや本当に有難いことで」
 
「なに?富山の薬売りは薬のほかに嫁も売っておるのか」
 
 
その時、いきなりお梅ばあさんの容態が急変
 
「ばあさま!ばあさまぁーーーー!」 (ばあさま大往生)
 
 
当時は持参金の1割が仲人への礼金という習わしで、実際それで生計を立てていたプロの仲人もいたのだとか
そして、なんと、現代のような国家資格制度のない当時の徒歩医者と言われる町医者の中には、診療のかたわら仲人業で稼いでいた者もいたらしいです
(診療先の家の事情をよく知る徒歩医者は仲人にもってこい)
医者によっては診療報酬よりも副業の仲人収入が上回っている者もいたとかいないとか…
 
 
言うに及ばず、お梅ばあさんを診る町医者も徒歩医者の仲人医者。
 
家人の話にすっかり
薬売りが嫁の売買をしていると勘違い
 
「おのれ、富山の売薬女めが!薬売りの名に隠れて嫁の世話で儲けているとは!不届き千万。よくもわしのエリアを荒らしてくれたな…このままだと、わしの診療報酬も仲人報酬も減るばかり、なんとかせねば!」
 
町医者はお梅ばあさんの最期を看取るとばあさまの臨終を家人に告げ、
神妙な面持ちで報酬を受け取り、足早に近所の家へ聞き込みに…
 
 
さて、この徒歩医者が行く先でいったい何が起こるやら…つづく

 

 

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これは、あくまで夢のお話です。夢をちょいとばかし膨らませた物語

しばしお付き合いを

 

 

 

売薬さんの懸場帳

時は1690年

富山藩2代目藩主前田正甫が参勤で江戸城に登城した折に、

 

突然激しい腹痛を起こしたある大名に

持っていた印籠の「反魂丹」を飲ませたところ、たちまち回復したという「江戸城腹痛事件」(!)以来

諸国の大名が富山の薬を欲しがり、「越中富山の薬売り」が全国に広まったのだとか

 

 

全国各地を回る「売薬さん」が背負う柳行李の中身はというと

お薬の他にお土産の紙風船、そろばん、財布

 

そして、商人の命ともいえる

 

「懸場帳」 (かけばちょう)

 

これには、お客様の情報がびっしり書いてあります

お客様の住所や氏名、家族構成、健康状態やかかりやすい病気の種類、配置薬の種類、訪問日、売上高…等々

 

現代風に言うと、重要な個人情報が詰まった‘顧客リスト’

 

 

売薬さんは、半年に一度の懸場(お得意さんのエリア)のお宅訪問では薬を置いてくるだけでなく、ご家族の健康チェックやアドバイス、小さいお子さんに紙風船を手渡して世間話にも花が咲き、長いお付き合いのお家ではお仏壇に手を合わせたり、ちょっとした戴きものがあったりも。一般的な商人とは違う温かみのあるふれ合いや信頼関係は、誠実な富山人ならではの賜物です。

 

 

…と、ここまでは前置き

 

私が見た夢は

そんな薬売りが婚活奉行になるという壮大なお話…お次は本題

 

あくまで、夢のお話ですからね〜